認証認可
Azure Machine Learning における認証方法と認可の仕組みについて記載します。
Workspace への認証方法
Azure Machine Learning Workspace を中心にさまざまなリソースやアセットが関連付けられており、多くの作業を Workspace を起点に行うことができます。
種類 | 認証形式 | ユースケース |
---|---|---|
対話型 | Azure Active Directory のユーザアカウント | 実験フェーズ |
サービスプリンシパル | Azure Active Directory のサービスプリンシパル | CI/CD パイプライン |
Azure CLI セッション | Azure CLI 認証 | 実験フェーズ、CI/CD パイプライン |
マネージド ID | 仮想マシンのマネージド ID | 実験フェーズ、CI/CD パイプライン |
※ Azure CLI 認証では Azure AD、サービスプリンシパル、マネージド ID それぞれの認証形式をサポートしている。
note
Azure Active Directory の条件付きアクセス を利用することでセキュリティレベルを高めることができます。
その他サービスへの認証方法
以下のサービスへの接続も Azure Active Directory 認証になります。
Azure Machine Learning
- Compute Instance
- Comopute Cluster
- Azure Machine Learning Studio (Web インターフェース)
関連サービス
- Azure Key Vault
- Azure Container Registry (Azure AD 以外の認証方法あり)
- Azure Storage Account (Azure AD 以外の認証方法あり)
各サービスからデータソースへの認証
Azure Machine Learning Workspace, Compute Instance, Compute Cluster で対応しているデータソースへの認証方法を整理します。
※データソース側で対応している認証方法は Datastore が対応しているデータソース を参照ください。
アクセス元 | 資格情報ベースの認証 | IDベースの認証 | マネージド ID 対応 |
---|---|---|---|
Compute Instance | ○ | ○ - Azure Active Directory 認証 | △ - Private Preview |
Compute Cluster | ○ | ○ - Azure Active Directory パススルー認証 (Preview) | ○ |
Azure Machine Learning Workspace | ○ | ○ - Azure Active Directory 認証 | ○ |
推論環境への認証
Online Endpoint
Managed Online Endpoint と Kubernetes Online Endpoint 共にトークンベースの認証とキーベース認証をサポートしています。
Batch Endpoint
Managed Batch Endpoint と Kubernetes Batch Endpoint 共にトークンベースの認証をサポートしています。
参考情報
ロールの設計
Azure RBAC を用いて Azure ML Workspace の内部リソースへのアクセスを制御する “ロール” をセキュリティプリンシパル (ユーザ、グループ、サービスプリンシパル、マネージド ID) に割り当てます。
次の 4 つの組み込みロールを使うことが多いですが、十分でない場合はこれらをベースにカスタムロールを作成します。
ロール | アクセスレベル |
---|---|
Azure ML データサイエンティスト | コンピューティング リソースの作成または削除とワークスペース自体の変更を除く、Azure Machine Learning ワークスペース内のすべてのアクションを実行できます。 |
Reader | ワークスペースでの読み取り専用のアクション。 閲覧者はワークスペースで資産 (データストアの資格情報を含む) を一覧および表示できます。 閲覧者がこれらの資産を作成または更新することはできません。 |
Contributor | ワークスペース内の資産を表示、作成、編集、削除 (該当する場合) します。 たとえば、共同作成者は実験を作成したり、コンピューティング クラスターを作成またはアタッチしたり、実行を送信したり、Web サービスをデプロイしたりできます。 |
所有者 | ワークスペース内の資産を表示、作成、編集、削除 (該当する場合) する機能など、ワークスペースへのフル アクセス。 また、ロールの割り当てを変更することができます。 |
ワークロードに応じたロールの設計
ワークスペースの設計 の記載にあるように複数の Workspace で運用する場合、それぞれの Workspace で付与するロールが変わってきます。